ネットの速度の上りと下りとは
ネットの速度と上りと下りってすごくわかりづらいですよね? そのわかりづらいネットの速度について初心者の方でもわかりやすいように説明した記事です。
ネットの速度とは
「bps(ビーピーエス)」という単位について
bpsとは「bit per second」という意味の頭文字をとったものです。正直、私はこれがややこしくしてい原因じゃないかと思っています。
これは「ビット毎秒」ってことなんですけど、この「ビット」がわかりづらい…
「B(バイト)=byte」って単位は聞いたことがあるかと思いますが、「1バイト=8ビット」っていう変換式が成り立つんです! つまり「1bps(1ビット毎秒)」っていうのが「0.125Bps(1バイト毎秒)」成り立つことになります。
バイトになるとわかりやすくなった気がしませんか?
そもそも、この「ビット」が使われたのが何十年も前の話らしくて、今の時代にそぐわないんじゃないでしょうか。一般的なパソコンやスマホの使い方をする人にビット計算なんて必要ないですしね…
と、ここまで書きましたが下記の表を見てもらった方がはやいですね。
単位(ビット) | 単位(バイト) |
---|---|
1bps | 0.125Bps(バイト毎秒) |
1Kbps(1024bps) | 0.13KBps(キロバイト毎秒) |
1Mbps(1024Kbps) | 0.13MBps(メガバイト毎秒) |
1Gbps(1024Mbps) | 0.13GBps(ギガバイト毎秒) |
この表は、「bps(ビット毎秒)」を普段使う「Bps(バイト毎秒)」に書き換えてるものなので、普段皆さんがよく聞くものに当てはめると
100Mbps(100メガビット毎秒) = 12.5MBps(メガバイト毎秒)
こんな感じになります。
「bit(ビット)・B(バイト)・KB(キロバイト)・MB(メガバイト)・GB(ギガバイト)」はこのような関係になっています。
1bit | 1B(バイト) |
1KB(キロバイト) | 1024B(バイト) |
1MB(メガバイト) | 1024KB(キロバイト) |
1GB(ギガバイト) | 1024MB(メガバイト) |
1TB(テラバイト) | 1024GB(ギガバイト) |
この表で普段パソコン関係でみるサイズはなんとなくわかっていただけたかと思います。
ちなみに「ps(per second)」は「/s(/秒)」として使われる場合の方が見慣れている形だと思います。
車の速度メーターとか40Km/h(40Km毎時)のように表記されてる方が多いですね。
以上から、NTTフレッツ光の「1Gbps」というのを例に挙げると「1Gbps」というのは「1024Mbps」であり、「128MB毎秒」の速度が出る、となります。
ただ、残念なお知らせが…
残念なお知らせ
ほとんどのインターネットサービスで表示されているネットの速度は「ベストエフォート型」と言われています。
ベストエフォート型とは
ベストエフォート(英語: best effort、最善努力)とは、最大の結果を得られるよう努力することをいう。通常、委任契約等における受任者の負うべき義務を規定する場合に使われる用語で、そのような努力がなされないときは債務不履行責任を負うものの、そのような努力がなされたうえは、結果に対する責任を負わないことを定める際に用いられる。
簡単に言うと、「がんばっていれば、速度の保証はしないよ」っていうことです。もしかすると「128MB毎秒」は出ていないかもしれませんね…
速度制限でよく聞く「200Kbps」ってどのくらい?
スマホの方は、「速度制限200Kbps」っていうのになる方も多いかと思います。
じゃあ、その速度制限をわかりやすい形に置き換えてみましょう。単純に8で割ればいいので、
「200Kbps÷8=25KBps(25KB毎秒)」となります。
これがどれくらいの速度かと言うと、スマホで撮った写真1枚(3MB)をダウンロードするのに
「3MB(3072KB)÷25KBps(25KB毎秒)=122.8秒」ということになります。
比較のために、docomoさんの従来のLTEを使っている方は通常「150Mbps」なので、同じ例に当てはめると
「150Mbps÷8=18.75MBps(18.75MB毎秒)」となるので3MBの写真をダウンロードするのに
「3MB÷18.75MBps(18.75MB毎秒)=0.16秒」となります。
ただし、ここでもベストエフォート型ってのを忘れないでくださいね。
docomoさんは「実効速度計測結果」で実際どれくらいの速度が出るか目安として確認できますので、ご参考までに。
上りと下りとは
ネットの速度は「上り」「下り」といわれているものがあります。
上りとは
「上り」は「アップロード」ともいいます。
インターネット上に、「スマホやPC」から「写真や動画やデータ」をアップロードする時に関係するものです。この速度がはやければはやいほど「写真や動画やデータ」をアップロードした時の待ち時間が少ない、ということになります。
なので、写真1枚(10MB)を「上りの速度が10Mbps」でアップロードするとしたら
「10Mbps」を「8」で割って「1.25MBps(1.25MB毎秒)」の速度がでるので、「10MB」の写真をアップロードするには「10MB÷1.25MB/秒=8秒」かかってしまうということになります。完全に算数ですね。
下りとは
「下り」は「ダウンロード」ともいいます。
上りの部分を読んだ方はもうすでに察しがついているのではないかと思います。
「スマホやPC」からインターネット上の「写真や動画やデータ」をダウンロードする(見る)時に関係するものです。この速度がはやければはやいほど「写真や動画やデータ」をダウンロードした(見た)時の待ち時間が少ない、ということになります。(見るとか見たとカッコ書きで書いているのは、実際に保存していなくても端末上に表示しているので通信料がかかってきてダウンロードとほぼ同義になっています)
たとえば、ネット上の写真を1枚(10MB)表示するとして「下りの速度が10Mbps」だとしたら
「10Mbps」を「8」で割って「1.25MBps(1.25MB毎秒)」の速度がでるので、「10MB」の写真を表示するには「10MB÷1.25MB/秒=8秒」かかってしまうということになります。これもまた完全に算数ですね。
まとめ
以上をまとめて簡単に言っちゃうとこうなります。
ネットの速度は
- 「bps」とあったら「8」で割ると普段使うわかりやすい単位になる(100Mbps=12.5MB/秒など)
- ベストエフォート型というもので、MAXが出るわけじゃない
上りと下りを考えると
- 写真や動画やデータなどをアップロードするには「上り」の速度が重要
- 写真や動画やデータなどをダウンロードするには「下り」の速度が重要(普段ネットやSNSを見るのはこちらの速度がはやいと快適です)
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